20130705_自炊再開。
何年か前に一度、電子書籍の自炊を試みたのですが、裁断機のあまりの重さと大きさ、それに先代のScanSnapの重送がそこそこ多かったのにヒヨってしまって、結局その後続かなかったのでした。が、いろいろあって今回再開してみたらこれがなかなか良く、クセになりそうなのでまとめておきます。
前回の反省
前回はDMMのレンタルサービスで裁断機とScanSnapを使ってみたのですが、
- 予約で一杯でレンタルの日が限られてしまい、レンタルできたタイミングで集中的に裁断とスキャンばかりしなければならなかった。
- 裁断機は一発で切れるやつだけど、とにかく大きくて重くて使用するのにやる気と根気と物理的な力が必要だった。
- 雑誌がメインターゲットだったんで、紙質がそもそもスキャンには向いてなくて重送が多く、非常に手間がかかった。
という点から、手間が利便性を上回ってしまい、結局そのあと続かなかったのでした。。。
今回の装備
数年経ってスキャンスナップも自分で新型を購入したけど、あとは裁断機だよなぁ・・・とずっと悩んでいたときにふと聞いた話。「カッターナイフでも意外と自炊できるよ」に心動かされ、
- ScanSnap iX500(他の目的もあってもともと購入済み)
- シンワ測定 アル助ゴム付 300mm(新規購入)
- OLFA ロータリーカッターLL型 136B(新規購入)
- OLFA カッターマット A3 135B(新規購入)
以上これだけです。本当に悩んでいたのですが、裁断機は数年前の記憶でとにかく場所をとるのと高価なので、手を出すのをやめておきましたが、実はここが大事なんです。
ロータリーカッター(当記事の一番上の写真)で行う裁断は、作業自体に時間と手間がある程度かかるものの、裁断そのものを手軽に実行に移せる、という点が大事なんです。一発でザクッと切れる大きな裁断機を、奥の部屋の荷物置き場から取り出して来てセットするのは、夜中にやると精神的に辛いこともあるかも知れませんし、そもそも想像するだけで面倒で止めてしまうかも知れません。が、カッターマットと定規とナイフくらいはどんなに疲れててもサッと持って来れます。この差が自分には重要だったようですね。”準備の労力 > 自炊で得られる利便性” だった状況が逆転したのです。
それに、やってみると本の裁断もそれなりに面白い作業であることに気付きました。夜中に黙々と本を解体してスキャンするという地味な作業、向いてるみたいです。笑
結果
だいたい1冊10分かからないくらいで裁断が可能です。夜寝る前に3冊くらいをそっと裁断して、スキャンを終えるまで1時間くらい。
所感は以下のとおり。
- ちょっとずつ本棚の本が減っていって気分が良い!
- 重たい荷物を持っている通勤時に荷物になってしまうのがイヤでなかなか手が出なかった通勤時読書も、これからはまったく嵩張らなくなる(=全部iPhone/iPadで読める)ので捗る!積ん読が解消できる!
- ファイルの保管場所は少しアイデアが必要。
やはり課題はファイルの置き場ですね。PDFにしてスーパーファインでグレーページを残そうとすると、1冊あたり100MBは余裕で超えてしまいます。100冊で10GB、うーん。そんなもんかなぁ。家中に溢れかえったUSB HDDに入れればいいものの、少し考えてしまいますなぁ。
裁断手順例
裁断は本当に簡単な手順でOKで、定規をこのように適当に添えてロータリーカッターでザクザクやると
ほら、意外と綺麗な裁断面。
あっという間に2冊くらいはいけるものです。
本の厚み対策
例えばこういうソフトカバーの一般の厚みの本だったら、ローラーカッターの刃の有効サイズを超えているので、一発で全部を裁断してしまうことは出来ませんが、
こうやってギュッと折り曲げて、そこで一発切断してしまえば、
ご覧の通り、キレイに二つに分かれます。あとはこれを一回ずつで裁断してしまえるので、この手のサイズであれば計3度刃を入れると完全にバラすことが可能です。
自分ではまだやってないんだけど、きっと漫画とかだったら一発で行けそうな気配。簡単なのは正義!
改めて結論。
これで皆さんも積まない読書ライフを!(データは積み残っていくかも知れないけど・・・笑)