20130525_GRのカメラ内RAW現像で、全エフェクトを試してみました。
期待の新人、ペンタックスリコーイメージングのGRを買って明けの初日です。部屋の中でだけ撮っていても期待以上によく撮れるカメラで、普通に撮ってるだけでも本当に楽しいのですが、今回はちとエフェクトにも興味を持っておりまして。今回はGRの新機能の一つである、カメラ内RAW現像を試してみました。
RAWで撮影したものをカメラ内で調整しつつ現像できる機能なのですが、このときにエフェクトを追加でかけてjpgに出来るんですね。GRに内蔵されているエフェクトはなかなか面白いようなので、今回はそのエフェクトがどれくらいあって、どう違ってくるのかというチェックをして、一覧化・備忘録化してみようと思います。
エフェクトの種類は30種類!
ちなみに、カメラ内RAW現像のエフェクトは以下、大項目とメインのパラメーターを含めて合計30種類もあります。実際にはここに更にシャープネスやら彩度やらが加わってより種類が増えるのですが、、、まず今回は細かい調整は置いておいて、30種類のエフェクトの種類と、それがどういう変化なのかをざっと一覧で確認できるようにしたいと思います。
エフェクトの種類とメインのパラメーター
こんなにあります。結構大変ですが、あとで見返してどれがどれかをパッと確認できるようにしておきたいと思います。なお、よくある、『小さい写真を並べておいてクリックして拡大』の方式は確認の時に面倒くささを感じるので避けて、敢えて大きな写真をズラズラと並べる形にしました。
白黒
周辺減光 OFF/弱/中/強
白黒TE
セピア/レッド/グリーン/ブルー/パープル
ハイコントラスト白黒
コントラスト MAX/-1/-2
※周辺減光 OFF/弱/中/強も設定可能
クロスプロセス
色調 ベーシック/マゼンダ/イエロー
ポジフィルム調
周辺減光 OFF/弱/中/強
ブリーチバイパス
色調 ノーマル/暖色/寒色
レトロ
周辺減光 中/強/OFF/弱
ミニチュアライズ
調色 カラー/白黒/セピア
ハイキー
まずはベースとなる写真がこちら。これをカメラ内現像で各種エフェクトをかけていきます。
白黒
まずは白黒から。周辺減光によってだいぶ雰囲気が変わります。
白黒 周辺減光:OFF
白黒 周辺減光 弱
白黒 周辺減光 中
白黒 周辺減光 強
ふむふむ。周辺減光はOFFと中または強くらいで使い分けたいところですかね。結構キレイな白黒になるなぁ。
白黒TE
次は白黒TE。ちなみにTEとはTone(またはToning) Effectのことらしいです。日本語では色調効果と訳され、単なる白黒ではなく、色味をつけた白黒になるんですね。メインのパラメーターとしては、セピア/レッド/グリーン/ブルー/パープルが用意されています。
白黒TE 色調:セピア
白黒TE 色調:レッド
白黒TE 色調:グリーン
白黒TE 色調:ブルー
白黒TE 色調:パープル
これもなかなか趣あります。カッコつけたいときに使えそうです。笑
ハイコントラスト白黒。
普通の白黒よりも、よりコントラストを強調したモードです。ざらついた質感が出て、独特の雰囲気の写真になりますね。
ちなみにハイコントラスト白黒では、コントラストと周辺減光の2つを組み合わせることが出来ますが、今回はコントラストのみをいじったケースを比較してみます。
ハイコントラスト白黒 コントラスト:MAX
ハイコントラスト白黒 コントラスト :-1
ハイコントラスト白黒 コントラスト: -2
コントラストMAXだとなかなか味が変わりますね。普通の街角を撮っても格好つきそうな雰囲気です。
クロスプロセス
ベーシック/マゼンダ/イエローと3種類の色調が選べます。クロスプロセスという単語をググってみると、『ポジフィルムをネガフィルム用の現像液で 処理する現像テクニック』とありました。要は、元々意図された色ではなく変な色が出るようにしたものを楽しむ、ということのようですね。変な、と言っても無茶苦茶になるわけではなく、どちらかと言うとレトロな写り方になる、という理解をしています。
クロスプロセス 色調:ベーシック
クロスプロセス 色調:マゼンダ
クロスプロセス 色調:イエロー
ポジフィルム調
こちらも周辺減光と組み合わせます。キレイに保存された少し昔の写真風になりますね。個人的にお気に入りのエフェクトのひとつです。
ポジフィルム調 周辺減光:OFF
ポジフィルム調 周辺減光:弱
ポジフィルム調 周辺減光:中
ポジフィルム調 周辺減光:強
ブリーチバイパス
これも聞き慣れないエフェクトですね。調べてみると、本来のフィルム現像に置いて銀を取り除く漂白処理(ブリーチ)をしない手法、ということらしく、低彩度でかつハイコントラストな画像が得られるようです。
ブリーチバイパス 色調:ノーマル
ブリーチバイパス 色調:暖色
ブリーチバイパス 色調:寒色
レトロ
レトロのメインのパラメーターである周辺減光は、なぜか中がデフォルトです。。
レトロ 周辺減光:OFF
レトロ 周辺減光:弱
レトロ 周辺減光:中
レトロ 周辺減光:強
その名の通りの効果ですね。周辺減光と相まって、レトロ感が増します。 ポートレートで使ったりしても時代を錯誤させそうな画が撮れそうですね。
ミニチュアライズ
色調がカラー/白黒/セピアから選べます。ミニチュアライズを選ぶと、真ん中に一本帯が入るようなイメージで、そこ以外が少しボケるような画になります。うまい使い方がまだ浮かばないのですが、高い建物から下を撮ったりする際には活用出来るのかもしれません。
ミニチュアライズ 色調:カラー
ミニチュアライズ 色調:白黒
ミニチュアライズ 色調:セピア
とはいえ、横一文字にボケない範囲を指定するのはどうなんでしょうか?使い勝手がまだ分かりません。。。
ハイキー
これはよくありますね。一足飛びに明るめに仕上げるエフェクトです。人物ポートレートなんかによさそうです。夕日の逆光なんかで撮るとどうなるんでしょうねぇ。
というわけで、エフェクトとメインのパラメーターを組み合わせた全30種類のカメラ内現像、一気出しでした。最初にRAWで撮っておいて、あとからエフェクトをかけて現像するというのはとっても手軽でよいですね。これまでエフェクトには食指が伸びませんでしたが、これを機に少し始めてみようと思いました。
どんな効果だったか忘れて迷ったらここを参照してイメージを作るようにしましょう♪~(´ε` )