粒録”

ツブログ。写真とつぶやきのログ。

20130306_iPhoneで春の蕾を撮る方法

僕はiPhone5でも結構写真を撮ります。コンパクトなカメラという意味では、GRD4はだいたいいつも持ち歩いているのですが、それも「カバンに入っている」ということであって、例えば昼休みにポケットに入れている訳ではないんですよね。なので、フラッと外に出た時、桜の蕾が膨らんでいたら、それはiPhoneで撮るわけです。
 
でも、iPhoneにはマクロ撮影モードが付いておらず、桜や梅なんかの枝が折り重なったところで手前の蕾をアップで撮ろうとすると、どうも蕾にピントが合わない・・・なんてこともしばしば。ともすれば奥の建物や枝にピントが合ってしまった結果、何を撮ろうとしてるのかよくわからない、伝わらない写真になってしまいます。
これ、今まで悩みのタネだったのですが、実は何も使わずに簡単に解決出来ると分かったので、Tipsを残しておきます。
 
 
 
まずは失敗例から。本当は真ん中左の手前の蕾に焦点を合わせたかったのに、奥の枝や建物にピントが合ってしまっています。これだと何が撮りたかったのか、これだとよく分からないですね。。。
IMG_4271
 
 
ではこれをどうしたら良かったのか。次に手順の紹介です。手順と言っても大げさなものではありません。使うのは手のひらだけ。iPhoneのデフォルトのカメラアプリにはAF/AEロック機能というのがあって(存在を僕も忘れてましたが・・・)、焦点距離を固定できるのです。これを利用します。
 
まず、iPhoneのカメラアプリを起動して、手のひらを映します。まだシャッターは切りません。このときに、iPhoneと手のひらを10cmくらい離して、画面の中央を長押しします。すると画面下に『AE/AFロック』という表示が現れます。この状態になったら、今度はこのまま、撮りたい桜の蕾にiPhoneのカメラレンズを向けて、あとはシャッターを押すだけです。
 
iPhoneのカメラは、普段はAF(オートフォーカス)の機能が働いて、カメラが勝手に、もしくは自分でタップしたところにピントを合わせてくれるんですね。ただ、奥にいろんなものが折り重なっている景色を撮ろうとすると、AFに任せると近くのものにはピントが合いにくいのです。なので、予め、手のひらみたいに近い場所でピントを合わせて、その距離でAFをロック(固定)してしまうわけです。こうすると、iPhoneは自動でピントを変化させなくなり、さっきの手のひらの距離(10cm離したのであれば、10cm)にピントが固定されます。あとはiPhoneと撮りたい蕾がだいたい10cmくらいになるように(画面に蕾がキレイに映るように)自分が動いて距離を調整して、シャッターを押すだけ。これで近くのモノがキレイに撮れます!

IMG_4272

 
 
というわけで、手順を利用してほぼ同じ位置から再度撮影。やや暗めには写っているけど、青が濃くてこれはこれで好み。ピントはバッチリ手前の蕾に合ってますね。
 
 
 
上とほぼ同じ構図で、今度は全体的に明るく。やや白っぽいけど、春の明るさを表現するならこういう手もありかな、と思いつつ。これも手前の蕾にバッチリ焦点合わせています。

IMG_4273

 
 
なお、この手順を使うとAFだけではなくAEAuto Exposure自動露出決定。写そうとしているものの明るさを判断して、キレイに撮れるような明るさに自動で調節してくれる機能)も固定されます。最初に手のひらでピントをあわせるときに、その色が白っぽければ全体的に暗めの(上の例で言うと最初の)写真になるし、逆に手のひらが白っぽく無ければ少し明るめの(上の例で言うと3番目)写真になります。撮影してみて、納得できる色味が出ないときは、手のひらではなく別の色のモノを使ってピントの距離を固定するとよいですね。
 
春の蕾の接写ライフ、iPhoneでも充分に楽しめますね!